高齢者の便秘対策！放っておくと危険！？

若い時はそんなことはなかったのに、高齢になると便秘がちになるというのはよくあることです。放っておけばそのうち治るだろう、と楽観視するのは危険です。高齢者の便秘は悪化しやすいんですよ。

そこで今回は、便秘になる原因や対策についてまとめてみました。

年を取ってくると、便秘になりやすい要因がいろいろ増えてくるんです。

年を重ねると、いろいろな不調がつきものですが、腸もその1つ。通常、小腸から送られてきた食べ物の残りかすが、大腸で水分を吸収され便となります。

ところが、高齢になると腸の動きが悪くなり、便が大腸にとどまる時間が長くなってしまいます。そして、便が固くなり、なかなか出てこないのです。また、排便するときに使う腹筋や肛門括約筋も弱くなっているので、便が押し出されにくくなります。

便を作るのにはある程度の食事量が必要になります。ですが高齢になるとどんどん食事の量が減ってしまうため、便の量が減り便意をもよおしにくくなってしまいます。

食物繊維を摂ると便秘解消につながりますが、高齢になると固い繊維質のものは避けるようになるため、食物繊維の摂取量も減ってしまいます。

また、便を作るには水分も必要ですが、高齢になると喉も乾きにくくなり、水分不足の人も多いのです。

『たかが便秘』と思われるかもしれませんが、高齢者の場合悪化しやすいので注意が必要です。便が固くなって病院で処置をしなくてはいけなくなるケースもあるぐらいなんですよ！

また、腸の働きが悪いと胃も消化不良になり、消化器官全体の動きが低下していきます。そして食事量が減ることで栄養も不足し、体力の低下にもつながってしまいます。

ですから、便秘を甘く見ず、早めに対処する必要があるんですね。

便秘解消になる食べ物を積極的に摂りましょう。

繊維質のものは食べにくいものも多いですが、野菜はやわらかく煮込めば食べやすいです。アボカドの熟したものは柔らかいのに食物繊維が豊富なので積極的に取り入れるといいかもしれませんね！

その他、乳酸菌が含まれているものも取り入れましょう。ヨーグルトを毎朝食べるようにしたり、味噌や納豆を積極的に食べるようにしたりするといいですね。

その他、オリゴ糖も便秘解消に役立ちますので、砂糖の代わりにオリゴ糖を使うのもおすすめです。

自分で栄養バランスを考えるのが難しいという人は宅配弁当もおすすめです。管理栄養士がメニューを作成しているものは栄養バランスにもこだわっているので便秘解消につながるのではないでしょうか。

高齢になると喉の渇きを感じにくくなったり、トイレに行くのが大変なので水分を我慢したりする人も多く、水分の摂取量が減ってしまいます。

便秘だけでなく、夏場は熱中症などにもつながってしまうのでしっかり水分を摂りましょう。水やお茶を飲まない場合は、汁気の多いおかずを増やすのもおすすめです。

また、便秘解消効果のあるお茶を取り入れてみるのもいいですね。

便秘解消のために運動も取り入れて

高齢になると体を動かすことも減っていってしまいます。体が自由に動かない人は特にそうですよね。ですが運動不足も便秘の原因の１つです。できる範囲で構いませんので運動も取り入れてみましょう。

座ったまま腹式呼吸をしたり、膝を上げて腹筋を動かしたり、寝たまま腸をマッサージするだけでも違いますよ！

高齢になると、腸の動きの低下や食事量、水分量の減少など便秘になりやすいさまざまな要因が出てきてしまいます。また、一度便秘になってしまうとなかなか治らないので便秘が治るように生活習慣を改める必要があります。

食事で食物繊維や乳酸菌を摂ったり、水分量を増やしたり、運動したり、自宅で出来る対処方法はたくさんありますのでぜひ試してみてください。