介護食の選び方!安心して食事をしてもらうにはどれがいい?

介護食の選び方!安心して食事をしてもらうにはどれがいい?

介護食の選び方!安心して食事をしてもらうにはどれがいい?

 

噛む力や飲み込む力が弱くなり、普通の食事が難しくなってくると、介護食を食べさせるようになります。介護食は噛む力や飲み込む力が弱くなった人向けの食事ですので、安心して食べることができ、しっかり栄養が摂取できます。

 

ですが、介護食と一言でいってもさまざまな種類があるんです。もちろん、人によって合うものは違いますので、合ったものを選ばなくてはいけません。介護食の選び方にはどんな基準があるんでしょうか?

介護食は種類が多い!

介護食の種類は、メーカーや施設によっても名前が異なることがありますが、だいたいこの4種類になります。

  • 刻み食
  • ゼリー食
  • やわらか食(ムース食、ソフト食)
  • ミキサー食(流動食)

 

固さの基準で行くと、4つの中では刻み食が固め、ミキサー食は噛む必要がありません。それならミキサー食なら間違いないだろうと思われるかもしれませんが、そうとも限りません。誤嚥しやすい人の場合、ミキサー食よりもかたまったゼリー食の方が食べやすいというケースもあります。何が食べやすいのかは人によって違うのです。

 

また、咀嚼できるのに噛む必要のない食事を続けていれば当然咀嚼力が弱まってしまいます。ですから、その人にあった介護食を選ぶことが大切なんです。

 

食べ物をのどに詰まらせてしまったり、誤嚥して肺炎になってしまったりすると直接命にもかかわってくることですので、ここは慎重に選びましょう。

まずは相談を!

介護食は専門家に相談してから選びましょう

 

介護食を選ぶにあたって、まずは専門家に相談するのが一番です。お医者さんやケアマネージャー、デイサービスなどを利用していれば介護職員さんなどでもいいと思います。さまざまなケースを知っているので頼りになるはずですよ!

 

また、状態は常に変化していきます。噛む力や飲み込む力がさらに衰えてしまうことももちろんありますし、体調や歯の調子などによって一時的に食べられるものが変わってしまうこともあります。どの介護食にするのか決まった後でも、食欲に変化が出てきたときなどはぜひ、相談をしてみてください。

 

どうしても相談できる人がいない場合は、一口ずつ食べさせてみて様子を見るしかありません。実際、介護施設でも少しずつ食べて食形態を決めるケースもあるんですよ。微妙なとろみの加減でも食べやすさは変わってきます。本人に確認できる場合は確認しながら、いろいろ試してみてください。

 

合わないものを無理に食べるのは危険ですので、少しずつ試していってくださいね。

介護食にはこんな指標もあります

介護食を選ぶときに選びやすいように、固さや飲み込みやすさを示した指標もあります。市販の介護食や宅配食にはこの指標に適しているものもあるので、1つの基準として参考にしてみてはいかがでしょうか。

ユニバーサルデザインフード

日本介護食品協議会の制定している基準です。この基準をクリアしている介護食にはユニバーサルデザインフードのマークがついています。

 

ユニバーサルデザインフードは4つのレベルに分かれています。カッコ内は代表的な食べ物です。

  1. 容易にかめる(ごはん、焼き魚、厚焼き玉子など)
  2. 歯茎でつぶせる(やわらかごはん、だし巻き卵、煮魚など)
  3. 舌でつぶせる(全粥、さかなのほぐし煮、スクランブルエッグ)
  4. かまなくてよい(ペーストがゆ、裏ごし他白身魚、具なしでやわらかめの茶碗蒸し)

個人差はあると思いますが、基準があるとわかりやすいですね。

 

ほかに、とろみのレベルもあります。

 

+ フレンチドレッシング状
++ トンカツソース状
+++ ケチャップ状
++++ マヨネーズ状

 

普段使っているもので例えられているのでわかりやすいですね。どれなら食べられるのかという基準があると選びやすいです。

スマイルケア食

こちらは農林水産省の推奨する新しい介護食の基準です。

 

3段階に分かれています。

 

青マーク:噛むこと、飲み込むことに問題はないが、栄養補給を必要とする人向けの食品
黄マーク:噛むことに問題がある方向けの食品
赤マーク:飲み込むことに問題がある人向けの食品

 

こちらはどのくらいの固さという基準ではありませんが、認定されているほうが安心という人もいるかもしれませんね。

まとめ

介護食は人によって合うものが異なります。一番いいのは医者、ケアマネージャー、介護職員などに相談することです。相談する相手がいない場合は、一口ずつ食べてみて様子を見て決めましょう。

 

また、ユニバーサルデザインフードやスマイルケア食という指標もありますので、一つの基準として参考にしてみてもよいかもしれません。

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